椎間板ヘルニアが治った?
椎間板ヘルニアが治った?
椎間板ヘルニアだと診断され手術を勧められた女性のヘルニアが、半年後消えてなくなっていた!
そんな事あるの?と思われたでしょうが、椎間板ヘルニアはタイプによって自然治癒することが分かっています。
誰でも、風邪を引いて2、3日寝ていたら治ったという経験おありですよね。それと同じことが椎間板ヘルニアでも起こっています。
人は免役機能により体内に侵入した細菌やウイルスを異物とみなして撃退しているわけですが、この免役機能が椎間板ヘルニアにも働くというのです。
先程のヘルニアが消えた女性の体内で何が起こっていたのかというと、白血球の1つである大食細胞マクロファージが飛び出たヘルニアを異物と見なし捕食していたのです。
『マクロファージとは、体内に侵入した細菌・ウイルス・死んだ細胞を捕食し消化するという細胞です。』
そのマクロファジーの効果が期待できる椎間板ヘルニアのタイプとしては、椎間板が何らかの原因で破損し内部にある髄核が外に飛び出てしまった状態の脱出型ヘルニアに効果があるとされています。
しかも症状が重いほどの効果があるというのです。
なぜ、症状の重い方が効果があるのかというと、マクロファージは白血球ですので出血を伴う脱出型でも特に症状の重い穿破脱出型(髄核が靭帯を突き破った状態)や遊離脱出型(飛び出した髄核が遊離してしまった状態)といった髄核周囲部の炎症が強く、損傷した靭帯に出血を伴うような症状に効果的に働くのです。
このことからも、今では重度の椎間板ヘルニアであっても直ぐに手術ということはなく3ヶ月ほどの保存療法を行います。その経過観察の結果症状の改善が見られない場合に手術が適応されることになります。
ちなみにこのマクロファジーを活性化させる食べ物は、大根、キャベツ、バナナなどです。